練習では打てるのに
試合になると打てない。
ブルペンでは
良いボールを投げられるのに
マウンドに立つと
フォームが崩れる。
このような姿を見ると
「緊張している」
「メンタルが弱い」
「もっと反復練習が必要」
と考えてしまいがちです。
しかし、練習と試合では
環境が大きく違います。
・球速
・コース
・タイミング
・相手
・カウント
・周囲の声
失敗できないという緊張感。
練習では同じ
条件で成功できても
条件が変わった瞬間に
できなくなるのであれば
まだその動きを自分で
再現できる状態にはなっていません。
大切なのは
練習で一度成功することではなく
状況が変わっても
自分で動きを調整できることです。
「できた」と「再現できる」は違う🙅♂️

一度うまく打てたからといって
その動きを身につけたとは限りません。
・たまたまタイミングが合った
・たまたま良いポイントにボールが来た
・大人の指示どおりに動いたら打てた
これも成功ですが
次も同じようにできるとは限りません。
再現性がある状態とは、毎回まったく
同じ動きをすることではありません。
状況に合わせて
動きを調整しながら
目的を達成できることです。
同じフォームを守ることよりも
違う状況に対応できることが重要です。
同じ条件だけでは対応力が育たない🙌

ティーバッティングで
・毎回同じ高さ
・同じコース
・同じタイミングでボールを置けば
打つ動きは整いやすくなります。
しかし、試合では
同じ場所にボールは来ません。
・高いボールもあれば、低いボールもある
・速いボールもあれば、遅いボールもある
狙っていたコースと
違う場所に来ることもあります。
同じ条件での
反復練習だけでは
その条件に慣れることはできても
変化への対応までは身につきません。
動きを覚える段階では
条件をそろえることも必要です。
ある程度できるようになったら
少しずつ条件を変える必要があります。
練習に「小さな変化」を入れる‼️

いきなり試合と同じ
難しさにする必要はありません。
まずは、一つだけ条件を変えます。
例えばティーバッティングなら
- ボールの高さを変える
- コースを変える
- 立つ位置を変える
- バットの重さを変える
- 構えるタイミングを変える
すべてを一度に変えるのではなく
一つずつ変えていきます。
条件を変えたときに
子どもの動きがどう変化するのかを見る。
打てなかったときに
すぐ元へ戻すのではなく
自分で合わせる時間を作ることが大切です。
失敗したときに答えを教えすぎない🙅♂️

条件を変えると
当然ミスは増えます。
そこで大人がすぐに
「もっと前で打って」
「身体が開いている」
「バットを最短で出して」
と答えを伝えると、子どもは
大人の指示で動きを修正するようになります。
これでは、試合中に
一人で修正できません。
まずは子どもに聞きます。
「今のボールはどう見えた?」
「タイミングは早かった?遅かった?」
「どこを変えれば打てそう?」
「次は何を試してみる?」
正解を言わせることが目的ではありません。
自分の感覚を確認し
次の動きを自分で選ぶことが目的です。
再現性は「修正する力」から生まれる‼️

試合では、最初から
完璧な動きができるとは限りません。
タイミングが合わない日もあれば
身体が思うように動かない日もあります。
そんなときに必要なのは
崩れないことではなく
崩れたあとに戻せることです。
「今日は力が入りすぎている」
「少し始動を早くしよう」
「狙うポイントを後ろにしよう」
自分の状態に気づき次のプレーで調整する。
この力があれば、環境が変わっても
自分のプレーを立て直せます。
練習では成功だけを見るのではなく
失敗後にどのような変化を
選んだのかを見ることが重要です。
試合に近づけるなら「判断」も入れる☝️

バッティング練習で
来たボールをすべて打つだけでは
試合と同じにはなりません。
試合では、打つか見送るかを判断します。
そこで
「高めは打つ、低めは見送る」
「真ん中だけ打つ」
「ストライクだと思ったら打つ」
このように、練習の中に判断を加えます。
守備練習でも同じです。
毎回一塁へ投げるのではなく
走者やアウトカウントを想定し
自分で投げる場所を決める。
動作と判断を
分けずに練習することで
試合に近い経験を増やせます。
大人が見るべきなのは結果だけではない🙅♂️

条件を変えれば
成功率は一時的に下がります。
そこで
「前より打てなくなった」
「フォームが崩れた」
「この練習は合っていない」
と判断するのは早すぎます。
見るべきなのは
成功したか失敗したかだけではありません。
・失敗したあとに何を感じたのか
・次に何を変えたのか
・同じミスを繰り返さずに調整できたのか
たとえ結果が出なくても
自分で考えて動きを変えられたなら
その練習には意味があります。
練習の成功より、試合で使える力を育てる💪

練習で良い動きを作ることは大切です。
しかし、練習で
成功することだけが目的になると
決められた
環境でしかできない動きになります。
・動きを覚える
・感覚を言葉にする
・不要な意識を引き算する
・条件を変えて試す
・失敗したら自分で修正する
この流れを繰り返すことで
動きは少しずつ自分のものになっていきます。
再現性とは
同じ動きを繰り返す力ではありません。
状況が変わっても
自分で感じ
自分で選び
自分で修正できる力です。
練習でうまく見せることよりも
試合の中で自分の力を発揮できる選手を育てる。
そのために必要なのは
成功だけを繰り返す練習ではなく
変化と失敗の中で
自分なりの答えを見つける練習です。

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