小学生はゴールデンエイジだから
今のうちに色んなスポーツを
たくさんやらさせた方がいい。
このような話を
聞いたことがあると思います。
確かに、小学生期はさまざまな
動きを身につけていく大切な時期です。
しかし
「12歳までに神経系がほぼ完成する」
「この時期を逃したら、もう運動能力は伸びない」
と考えるのは正確ではありません。
大切なのは
「ゴールデンエイジ」という言葉だけを
信じてやみくもに
やらせることではありません。
小学生の今、どのような
動きを経験させるかです。
ゴールデンエイジとは何か🤔

「ゴールデンエイジ」は、一般的に
子どもが新しい動きを覚えやすい時期を
表す言葉として使われています。
ただし、科学的に
「何歳から何歳まで」と
統一された一つの期間が
決められているわけではありません。
つまり、小学生期が
重要なのは間違いありませんが
決められた年齢までに
一つのフォームを完成させなければならない
わけではありません。
むしろ、この時期に必要なのは
身体の動かし方を一つに固定することではなく
さまざまな動きを経験することです。
神経の発達とは「身体を大きくすること」ではない🙅♂️

身体を動かすときは
脳から出た指令が神経を通り
筋肉へ伝わります。
・走る
・止まる
・跳ぶ
・投げる
・捕る
・身体を回す
・バランスを取る
このような動きを繰り返す中で
子どもは力を入れる順番やタイミング
姿勢の調整方法を学んでいきます。
小学生期の運動では
筋肉を大きくすることだけでなく
必要な筋肉を
適切なタイミングで使い
動きを調整する
能力を育てることが重要です。
問題は、重い物を
持たせること自体ではなく
動作を正しく扱えない段階で
重さや回数だけを増やすことです。
「神経系は12歳でほぼ完成する」は正確ではない🙅♂️

ゴールデンエイジの説明では
「神経系は12歳までにほぼ100%発達する」
という表現がよく使われます。
しかし、人間の脳や神経の発達を
一つの割合だけで
説明することはできません。
そのため
「12歳を過ぎたら運動能力は伸びない」
「小学生のうちにフォームを完成させなければならない」
という結論にはなりません。
中学・高校になってからでも
新しい動きを学び
投球や打撃を改善することは可能です。
小学生期は「完成させる期限」ではなく
その後の成長を
支える材料を増やす時期です。
野球だけを繰り返せばいいわけではない🙅♂️

野球が上手くなりたいなら
投げる、捕る、打つ練習は必要です。
しかし、同じ投げ方や
同じスイングだけを繰り返していても
身体を自在に扱う能力のすべてを
経験できるわけではありません。
走りながら方向を変える。
片足で止まる。
高く跳んで着地する。
違う大きさのボールを投げる。
左右両方向へ身体を回す。
転ばないように姿勢を立て直す。
こうした基本的な動きは
特定の競技だけではなく
さまざまな運動や
遊びの中で経験できます。
小学生の今、増やしたいのは「正解」ではなく「選択肢」🙌

・投げ方を一つに決める
・スイングを一つの形にそろえる
・失敗するたびにフォームを修正する
これだけでは
経験できる動きが限られてしまいます。
小学生期は
- 速く動く、ゆっくり動く
- 大きく動く、小さく動く
- 右へ回る、左へ回る
- 強く投げる、軽く投げる
- 安定した場所、不安定な場所でバランスを取る
このような違いを
身体で経験することが大切です。
動きの選択肢が増えると
身体の状態や状況に応じて
動きを調整する材料が増えます。
野球のフォームを
早く完成させることよりも
いろいろな動きを試し
その違いを感じられる身体をつくる。
これが中学・高校で
技術を高めるための土台になります。
「遊び」も神経系を育てる運動になる💪

神経系の発達を考えると
決められたトレーニングだけが
正解ではありません。
鬼ごっこでは、相手を見ながら
走る方向や速度を変えます。
ボール遊びでは
飛んでくる位置を予測し
手や身体の位置を調整します。
縄跳びでは、手足を
一定のタイミングで動かします。
これらはすべて
周囲の状況を見て
その場で身体を調整する運動です。
遊びは野球と
関係のない時間ではありません。
身体を思いどおりに
動かすための、大切な経験です。
小学生期は「完成」ではなく「準備」の時期‼️

ゴールデンエイジだからといって
練習量を増やし、一つのフォームを
身体に覚え込ませれば
いいわけではありません。
小学生の今、身につけたいのは
完成された
打撃フォームや投球フォームではなく
自分の身体を
さまざまな方向へ動かし
状況に合わせて調整できる力です。
走る。
跳ぶ。
止まる。
回る。
投げる。
捕る。
支える。
バランスを立て直す。
一つの動きを
何百回も繰り返す前に
身体が経験している
動きの種類を確認する。
小学生期は
野球の形を固める時期ではありません。
中学・高校で
新しい技術を吸収できるように
神経と身体をつなぐ
動きの土台を増やす時期です。

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